大正〜昭和初期、政界・財界・実業界の有力者の邸宅では、格式高い座敷や広間の天井照明に、房付き照明が用いられていました。
門の踏石と同じ鞍馬石ながら、沓脱石にはひときわ滑らかな肌と形状の石を採用。多くのお客様を迎えた鮒鶴の、おもてなしの精神と美意識がうかがえます。
これだけ広大で、かつ高く折り上げた格天井は稀少。まるで、極彩色の二条城二の丸御殿大広間を、素地仕上げにしたような空間です。
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幅一間ほどもある巨大な幾何学大照明は、その重量も相当なもの。天井が長い年月持ちこたえているという事実は、しっかりした建築構造や材を証明しています。
天井が高く開放感のある、鮒鶴のメインバンケット。鴨川に面した窓からは、世界遺産を有する東山が一望できます。最大163名まで。